貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「それについてはこれからエセルに調べさせる。いや、もう調べているか」

「はい、調査を行っている最中です」

 ゲルハルトはナディアがなにをそんなに震えているかわかっていた。

「おまえのせいじゃない。……あの無礼な人間を招き入れようと決めたのは俺だ」

 フアールでも乾燥した冬の風によって野山が炎上する時があった。

 だが、エスタレイクの冬は違う。空気は乾燥しているが、地面には雪が積もっている。

 そんな状態で草木が燃えるはずがない。

 誰かが意図的に火をつけようと思わない限り。