娘の未来に対する不安が解消された子爵は、晴れやかに笑う。
「お父様となにを話しているの?」
ナディアが母とともにふたりのもとへやってくる。
「おまえを幸せにすると伝えたところだ」
「もう幸せなのにね」
寄り添うふたりを見た子爵夫人がそっと涙を拭う。
彼らも救われた瞬間だった。
〝宝石宮〟とのちに呼ばれる別邸でのパーティーはつつがなく進んでいた。
「今日よりナディア・ジエ・リシャールは正式に私の家族となる。改めて諸王には私のほうから報告させてもらうが、まずはこの場で伝えたかった」
集まった人間たちの数は五十を超えているが、広間には充分すぎる余裕がある。
「お父様となにを話しているの?」
ナディアが母とともにふたりのもとへやってくる。
「おまえを幸せにすると伝えたところだ」
「もう幸せなのにね」
寄り添うふたりを見た子爵夫人がそっと涙を拭う。
彼らも救われた瞬間だった。
〝宝石宮〟とのちに呼ばれる別邸でのパーティーはつつがなく進んでいた。
「今日よりナディア・ジエ・リシャールは正式に私の家族となる。改めて諸王には私のほうから報告させてもらうが、まずはこの場で伝えたかった」
集まった人間たちの数は五十を超えているが、広間には充分すぎる余裕がある。

