貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「あと何回好きだと言ったら、おまえも言う?」

「言わせないようにしてるのはあなただからね……?」

 乱れた呼吸もすくい取られ、きゅっとナディアは目を閉じた。

 手首を掴まれていたのがいつの間にか手のひらを重ね、指を絡めている。

 甘いひと時に溺れてしまいそうだった。

 意識を飛ばしそうになるのをなんとか繋ぎ留める。

「言ったらやめてくれる?」

「やめられなくなる」

「……じゃあ言わないほうがいいじゃない」

「言うまでやめるつもりはないが」

 また近づいた唇から逃れるようにナディアが横を向く。

「ちゃんと言わせて」