貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「わ、わかったから!」

 理知的だと思っていたが、直情型だったらしい。

 ナディアがなかなか自分に応えないもどかしさからか、黒い尾の毛が逆立っている。

「私のこと……本当に好きなの?」

「まだ疑うのか」

 ゲルハルトは掴んでいたナディアの手首を壁に押しつけると、その勢いのまま噛みつくように唇を重ねた。

「待って、待って……っ」

「待たない」

 混乱するナディアを押さえつけて唇を甘噛みし、舌を擦り合わせる。

 これまで何度も感じた衝動は、ナディアの煮え切らない態度のせいでいつも以上に強くなっていた。

 ゲルハルトからすれば、もう気持ちを通じ合わせた気でいたのだ。