貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「やはりそれにして正解だったな。ドレスもよく似合っている」

「よかった。見劣りするって言われたらどうしようかと思ったの」

「心配するな。おまえはきれいだ」

「……ありがとう」

 まっすぐな言葉で褒められたナディアは、気恥ずかしさを覚えて目を逸らした。

「私、もっと人間なんてって偏見の目で見られると思ってたの。この国の人は優しいわね」

 ついでに話題も逸らし、ゲルハルトのささやきを忘れようとする。

「そうされるに値する日々をこの国で送ったからだ。おまえがおまえでなければ、俺は人間なんてものと踊ろうと思わない」

「二度目の人生は無駄じゃなかったのね」