貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 大々的な挨拶を終えてホールに降り立った彼女の前には、大勢の獣人たちが集まった。

「おかげで母が助かりました。一時はもうだめかと諦めていたんです」

「あんたは幼い息子の恩人だ。今は病にかかる前よりも元気になったよ」

「あのままだったら集落が全滅していたかもしれない。本当に感謝してます」

 一気に囲まれたナディアは予想外の展開にあたふたしてしまった。

 ゲルハルトがナディアの腰を引き寄せて救い出し、周囲に驚きが広がる。

「彼女はこの国にとっても、俺にとても特別な人間だ。それを忘れずに今夜は楽しんでくれ」