貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 似たようなパーティーならば王妃だった頃に何度も参加したが、その時の落ち着きは今のナディアにない。

 ただでさえ白い肌が青白くなり、ゲルハルトに心配されてしまう。

「具合が悪いのなら無理をしなくてもかまわない」

「緊張してるだけよ……」

 深呼吸したナディアの手を、隣に立つゲルハルトがそっと握る。

「よほどのことをしでかさない限りは大丈夫だ。皆、おまえの功績を知っている」

 その言葉は正しかった。

 ついにナディアがエスタレイクにやってきた人間の客として紹介されると、次々に感謝の声があがったのだ。