貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「このままでいきましょう! 代わりにティアラを豪華にするわよ!」

 きゃあきゃあとメイドたちが黄色い声をあげ、ナディアのために用意された宝石箱からティアラを取り出す。

 先ほどまで揉めていたというのに、彼らの移り身は早かった。

 今度はどんなティアラにするかで議論し始める。

「やっぱり真珠がいいな。これはどう?」

「いっそ金のティアラにするのは? ドレスに合うはずよ」

「でもゲルハルト様は黒と銀でしょ? じゃあ銀で揃えたほうがいいんじゃない?」

 ナディアがぴくりとその言葉に反応する。

 メイドたちは当然のようにゲルハルトとナディアが並び立つのだと思っていた。