貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 耳にゲルハルトの指が触れるのを感じ、ナディアはびくりと肩を震わせた。

 揺れる細工が小さな音を立て、緊張を高める。

「自分でつけるかと思ったのに、まさか確認もせずしまうと思わなかったな」

 そう言って、ゲルハルトは片側の耳にもピアスをつける。

 風に揺れるレスティライトのピアスは、たしかに彼女のピンクゴールドの髪に似合っていた。

 自分ではどんなふうになっているか見えないナディアが、軽く左右に頭を振ってゲルハルトに問う。

「似合う?」

 ダンスをする時よりも緊張したひと言に、ゲルハルトは静かにうなずいた。

「ああ、よく似合っている。……きれいだ」