貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「こんな貴重なもの……」

「せっかくおまえのために作らせたのに突き返す気か?」

 ゲルハルトが苦笑しながら言う。

「本当にいいの? 私なんかのためにどうしてここまで……」

 ナディアは震える手で箱を受け取り、レスティライトのピアスに触れようとした。

 しかしその価値を知っているからこそ触れられない。

 小指の爪の先ほどの大きさしかなくても、一生を遊んで暮らせるほどの大金を得られる宝石なのだ。

「おまえの髪に一番似合う色だと思ったからな。気に入らなかったならすまなかった」

「ううん、違うの。本当に……どうしよう、胸がいっぱいで」

 貴重かつ高価なものだから驚いたのはある。