きゅっとナディアの胸が締めつけられた。
人間を嫌い、ナディアとも必要以上にかかわろうとしなかった黒い狼の王。
いつの間にかその存在が大きくなって、今や彼なしの日々を思い描けないほどになった。
(やっぱりゲルハルト様のことを考えると、胸の奥が変になる)
外気にさらされ冷たくなった手すりに触れ、ナディアは息を吐いた。
白く色づいた空気が宙に溶けて消えていく。
(充分仲良くなれたと思う。だけど、ほかの誰よりも『もう少し』を望んでしまうのはなぜ?)
瞬く星を見上げた時、背後で物音がした。
人間を嫌い、ナディアとも必要以上にかかわろうとしなかった黒い狼の王。
いつの間にかその存在が大きくなって、今や彼なしの日々を思い描けないほどになった。
(やっぱりゲルハルト様のことを考えると、胸の奥が変になる)
外気にさらされ冷たくなった手すりに触れ、ナディアは息を吐いた。
白く色づいた空気が宙に溶けて消えていく。
(充分仲良くなれたと思う。だけど、ほかの誰よりも『もう少し』を望んでしまうのはなぜ?)
瞬く星を見上げた時、背後で物音がした。

