貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 顔を見ると気恥ずかしくなるから、そんな状態を変えたくてダンスがしたいと言ったのだ。

 それなのに終えた今のほうがもっと照れくさい。

(胸がこしょこしょするわ)

 子供のような感想を口には出せず、ざわつく胸に手をあてる。

 ナディアが自覚しているよりずっと、鼓動が速くなっていた。



 やることがあると、時間があっという間に過ぎていく。

 パーティーを明日に控え、ナディアはバルコニーから夜空を見上げていた。

(お披露目なんて言うけど、本当に大丈夫なのかしら)

 城の者たちは種族の違いを気にせず好意的に接する。