貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 よって、ダンスには自信があったナディアはへとへとになって床にへたり込む羽目になった。

「申し訳ございません。ナディア様の限界を見誤っていたようです」

 淡々とした言い方ながらも、彼女から嫌味は感じられない。

「少し休憩を取りましょう。あまり長くは差し上げられませんが」

「大丈夫です……。ちょっと休むだけでも、なんとかなります……」

 そうは言ったナディアだが、これはただの強がりである。

 かなうならば今すぐ風呂に入って湯に浸かり、身体を休ませたい。

 今ならばそのまま服も着ずにベッドで眠れそうだった。

 ぜえはあと荒い息を整えるナディアの横で、教師は涼しい顔をしている。