「また、尾に触れてはいけません。家族や恋人といったかなり親しい間柄でなければ、大変な失礼にあたります」
「そうなんですね……」
それもまた、身に覚えがあった。
やってしまったという思いと、その割にはすぐ触らせてくれたという戸惑いとで混乱する。
さらにナディアはその時のゲルハルトの言葉を覚えていた。
『おまえならいい』
レッスンを受けている途中だというのに、鼓動が速度を増していく。
家族や恋人にしか許されない行為なら、なぜゲルハルトはナディアを拒まなかったのか。
「ナディア様、集中なさってください」
「す、すみません」
「そうなんですね……」
それもまた、身に覚えがあった。
やってしまったという思いと、その割にはすぐ触らせてくれたという戸惑いとで混乱する。
さらにナディアはその時のゲルハルトの言葉を覚えていた。
『おまえならいい』
レッスンを受けている途中だというのに、鼓動が速度を増していく。
家族や恋人にしか許されない行為なら、なぜゲルハルトはナディアを拒まなかったのか。
「ナディア様、集中なさってください」
「す、すみません」

