貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 短い尾であってもそうするらしいと聞き、ナディアはまたひとつ獣人についての知識を得た。

 教師はメイドたちと同じく猫に近い獣人だったが、まったく性質が異なっていた。

 お喋りが好きで好奇心旺盛な猫たちと違い、必要最低限の言葉しか話さず、ナディアに対しての質問もない。

 人間に対してよい印象を持っているのかそうでないのかも読めない真顔は、おいしい夕飯で浮き立っていたナディアを容赦なく現実に引き戻した。

 頭の下げ方だけでなく立ち居振る舞い、初対面の獣人にどうあいさつをするか。

 厳しい教師ではあったが、なにも知らないナディアの疑問に対して説明を嫌がらない。