貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「お気に召したのならなによりです。陛下が頭を抱えながら店を選んだ甲斐があったようで」

「ゲルハルト様が?」

 てっきりエセルが手配したと思っていたナディアは、目を丸くした。

「なかなか見ものでしたよ」

「私も見たかったわ」

 本心から言ったナディアだったが、隠しきれない照れが顔に出ている。

 あのゲルハルトが、という感想はエセルも抱いていた。

 自身が店と職人の選別をするつもりだったのに、自主的にゲルハルトが動いたからだ。

 しかも『あいつはどういうものが好きなんだ』とエセルに尋ねもした。

(いつか私に聞く必要がなくなればいいですね)