貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「あなたは奇病に苦しむ国民を救った功労者でしょう」

 エセルに言われ、ナディアは少し照れくさくなった。

 例の病は一過性のものだったのか、あれだけ流行したにもかかわらずすっかり落ち着いている。

 薬が浸透するのも早かったようで、今はちょっとした風邪のような扱いになっていた。

「ですから、なにも気にせず与えられるものを享受してください」

「ありがとう。じゃあ甘えさせてもらうわね」

 そう言ったナディアだったが、数日後、やってきた衣服専門の職人の前で絶句する羽目になった。

 彼らが用意した布は大陸で最高級品とされるものばかり。