貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 あのゲルハルトが人間に対して頼みごとをし、ナディアもそんなゲルハルトにかな力しようと好意的に接している。

 ふたりの関係が明らかに変わっているのを、エセルだけでなくメイドたちやベスも敏感に察していた。

 だから彼らはこっそり同盟を組んだのである。

 若いふたりの背中を後押しして、本格的に春を呼び込むのだ。

「この国には娯楽となるものが少ないと常々思っておりました。ナディア様のお披露目を理由に、城下町で祭を開きましょう。城でも人間のようにパーティーを行い、国を挙げて盛り上げるのがよいかと」

「おまえ、俺の承諾を得る前提で既に話を進めていたな?」