貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 たしかに思うようにならない。棒で固定されているのかと思うほど動きが硬く、すぐに攣りそうになる。

「どっちにしろ支えてもらわなきゃだめなのね。手を貸してくれる?」

 ゲルハルトはナディアの望みをかなえようとして、ふとその手を止めた。

「どうかしたの?」

「このほうが早そうだな」

 ナディアが声を上げる前に、その身体が宙に浮く。

 否、ゲルハルトが横抱きに持ち上げたのだ。

「ちょ、ちょっと!」

「相変わらず軽いな。しばらく食事していなかったのだから当然か」

 なにが起きているのとナディアは混乱していた。