「前に言ったかしら。今って私にとって二度目の人生なのよね。だから貴族や王妃じゃなくてメイドとして生きてみるのも悪くないでしょ? むしろその頃より今のほうが自分に向いてるって断言できるわ。楽しいのよ。周りのみんなは優しいし、あなたともちょっとだけ仲良くなれたみたいだし」
自分から質問したくせに、ゲルハルトは答えず顔を逸らした。
まだナディアと手を繋いだままだったとやっと気づき、すぐにほどく。
「どうしておまえに傷の話をしたのか、自分でもわからない。……おまえは嫌な女だな」
「なによ、それ」
あんまりな言い方にむっとしたナディアだが、ゲルハルトの視線を受けて口をつぐむ。
自分から質問したくせに、ゲルハルトは答えず顔を逸らした。
まだナディアと手を繋いだままだったとやっと気づき、すぐにほどく。
「どうしておまえに傷の話をしたのか、自分でもわからない。……おまえは嫌な女だな」
「なによ、それ」
あんまりな言い方にむっとしたナディアだが、ゲルハルトの視線を受けて口をつぐむ。

