濡れたタオルで軽く身体を拭っていたゲルハルトが、眉間に皺を寄せたナディアを見て言う。
「だって痛そうだもの。シャツが擦れても平気? お風呂に入る時は?」
「俺が痛かろうとそうじゃなかろうと、おまえには関係ないだろう?」
「知り合いがつらい思いをしていたら悲しい気持ちになるものなのよ」
以前より距離は縮まっていても、ゲルハルトはナディアとの線を引き続けている。傷に対してなにかしたいと言ったところで聞き入れないのは間違いなかった。
だからといって『大変そうだ』というひと言で終わらせられるほど、ナディアは他人の痛みに鈍感ではない。
「だって痛そうだもの。シャツが擦れても平気? お風呂に入る時は?」
「俺が痛かろうとそうじゃなかろうと、おまえには関係ないだろう?」
「知り合いがつらい思いをしていたら悲しい気持ちになるものなのよ」
以前より距離は縮まっていても、ゲルハルトはナディアとの線を引き続けている。傷に対してなにかしたいと言ったところで聞き入れないのは間違いなかった。
だからといって『大変そうだ』というひと言で終わらせられるほど、ナディアは他人の痛みに鈍感ではない。

