貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 ベスはメイドだけでなく使用人一同に慕われている。母親のような扱いになっているのは、ゲルハルトの父親である先代国王の乳母だった経験によるものだろう。

 見た目に反して気弱な夫を心から愛しており、時に叱咤し溺愛する頼もしい〝お母さん〟だ。

 ナディアについたメイドたちも賑やかで楽しい子たちである。質問すればなんでも答え、彼女たちもまたナディアに人間について尋ねた。

 着替えの際に尻尾がないというだけで珍しがって大はしゃぎしていたのを思い出し、ナディアの頬が緩む。

 エセルはまだわからないことのほうが多いが、ゲルハルトとこの国を大切に思っている人物だという印象はある。