貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 アウグストは料理好きで、肉食を主とする城の獣人たちに小さな不満を抱いている。本人はもっと野菜や果物を使った料理に挑戦したいのに、食べる側の者たちが難色を示すからだ。

 それをなんとか解決してきたのがベスである。夫と同じく雑食性の彼女は、『私のかわいいふわふわちゃん』のためにサラダやデザートを好んで食べた。

 そうはいってもひとりの頑張りには限界がある。そんな折に現れた人間のナディアは、アウグストにとって願ってもないお客様だった。

(だからって最初のアレはやりすぎだと思わないでもないけど。おかげで仲良くなれたし、よかったのかしら?)