貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 ふとゲルハルトがつぶやくように言う。

 はっとしたナディアは申し訳なさそうな顔をした。

「ごめんなさい、うるさかった?」

「そうは思わないが、ただ不思議で。おまえにとっていい場所ではないだろう? それなのに、俺たちへの理解を深めようとしているように聞こえる」

「実際、あなたたちをちゃんと理解したいと思っているわよ」

 今日まで過ごした日々は決して長くないが、少なくとも身の回りにいる獣人たちについては多少詳しくなった。