貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 毎日のように質問責めにあうナディアだったが、この賑やかさに慣れるのはあっという間だった。

 彼らからすればナディアは人間という以外にも異質な立場だ。

 ナディア様と呼ばれ、メイドを五人も侍らせ、城の滞在を許されている。

 客人でありながら同じメイドとして働いてもいるという奇妙な立ち位置だったが、多くの獣人たちはそんな細かいことを気にしていなかった。

 ナディアが気を遣わせないよう、自分から積極的に距離を縮めたというのは大きい。

(だって前世ではこんなふうにみんなと話さなかったもの)

 一度目の人生で、ナディアは多くの人間に裏切られた。