貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 嫌味ではないだろうが、来た理由が理由なだけに答えに窮する。

「後ほど、リシャール様の世話をする使用人たちを連れてまいりますね。五人ほど見繕いましたが、足りますでしょうか?」

「そんなに用意してくれたの? むしろ多すぎるわ。もうふたりほど削っていただいても大丈夫よ。ほかにもお仕事があるでしょうし、私なんかの世話が増えても負担になるでしょう?」

「いえ、これでも削ったほうですよ」

 申し訳なさげなナディアを安心させるように、エセルが言う。