貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 フアールでは金貨でも購入できない代物で、暖炉と同じくナディアを温めた。

 やわらかな毛並みの獣に優しく包まれるような心地よさに心をくすぐられたナディアは、はしたないとわかっていながらも耐えられず、床に転がってその感触を堪能した。

「お気に召していただけましたか?」

 ひと通り堪能した頃に再びエセルが部屋を訪れ、尋ねる。

「ええ、とても素晴らしい部屋ですね。ありがとうございます」

「それはなによりです。寒くはありませんか? 人間も冷気には弱いと聞いておりますが」

「暖かくて心地よすぎるくらいです。こちらにはこのような部屋もあるのですね」