貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 用意された部屋は非常に豪華で、王妃として過ごした部屋よりもずっと広い。

 棚やテーブルの上には彼女を歓迎するように花が飾られている。

 冷たい風が吹きつける土地ではあるが、まったく植物がないというわけでもないようだ。

 ありがたいことに、ナディアの部屋はかなり暖かい。バルコニーへ出る窓さえ開けなければ、裸足になっても足の先が冷たくならないのだ。

 部屋に入ってすぐそばの壁に埋め込まれた暖炉のおかげである。常に赤々と燃える暖炉はぬくもりと安心感をナディアに与えた。

 床に敷かれているのは、最高級品質の毛織物を贅沢に使用した絨毯。