ゲルハルトとふたりで向き合うのはこれが二度目になるが、ナディアは以前よりも居心地の悪さを感じていた。
「申し訳ありません。ご迷惑をおかけいたします」
「おまえにも事情があるのだろう。以前泣いていた理由に関係しているのか?」
「お恥ずかしながら」
ゲルハルトにならば言っても構わない気がして、ナディアは自国で起きた事実を伝える。
「私の婚約者はフアールの王子です。別の女性と結ばれるために、私をエスタレイクへ行けと……」
その先を続けられなかったのは、ゲルハルトが獣のように低い声で唸ったからだ。
「よりによってエスタレイクか」
「……ええ」
「申し訳ありません。ご迷惑をおかけいたします」
「おまえにも事情があるのだろう。以前泣いていた理由に関係しているのか?」
「お恥ずかしながら」
ゲルハルトにならば言っても構わない気がして、ナディアは自国で起きた事実を伝える。
「私の婚約者はフアールの王子です。別の女性と結ばれるために、私をエスタレイクへ行けと……」
その先を続けられなかったのは、ゲルハルトが獣のように低い声で唸ったからだ。
「よりによってエスタレイクか」
「……ええ」

