貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「僭越ながら。……フアールの者は本当にそうするつもりでいます。ですから、私を帰国させるのはやめておいたほうがよろしいかと」

「面倒だな。それに理不尽だ」

 端的なゲルハルトの感想には、ナディアも同意だった。

「であればなおのこと、リシャール様はには客人として部屋をご用意いたしましょう。城の者たちにもそのように伝えてまいります」

「……おまえ、やはりおもしろがっていないか?」

「そのように見えるのでしたら、私も表情を作るのがうまくなったということですね」

 ナディアからもエセルは楽しんでいるように見えた。

 さっそく準備をするつもりなのか、エセルはすぐに部屋を出ていく。