「陛下、リシャール様のお部屋は私のほうで用意しても構いませんね?」
「は?」
妙にそわそわした様子で言うエセルに、ゲルハルトが嫌そうな視線を向ける。
「人間をこの国に置くつもりはないぞ。この女も適当にもてなして帰らせろ」
「そういうわけにはまいりません。あちらが貢ぎ物として用意したものを拒めば、間違いなく面倒が起きますよ。最悪の場合、好意を無下にしたと戦争を仕掛けられるやもしれません」
それにもまたうなずきかけ、ナディアはこほんと咳をして誤魔化した。
王妃だった頃にこんな失態はしなかっただろうが、十七歳に戻ったせいで気が抜けているようだ。
「は?」
妙にそわそわした様子で言うエセルに、ゲルハルトが嫌そうな視線を向ける。
「人間をこの国に置くつもりはないぞ。この女も適当にもてなして帰らせろ」
「そういうわけにはまいりません。あちらが貢ぎ物として用意したものを拒めば、間違いなく面倒が起きますよ。最悪の場合、好意を無下にしたと戦争を仕掛けられるやもしれません」
それにもまたうなずきかけ、ナディアはこほんと咳をして誤魔化した。
王妃だった頃にこんな失態はしなかっただろうが、十七歳に戻ったせいで気が抜けているようだ。

