「この事態に少なからず不満を抱いているようですし、望んで貢ぎ物になったというふうにも見えません。フアールにとって都合の悪い情報でもお持ちですか? 人間にとってこの地に送られるのはなんらかの罰のように思えますが」
一気に言われてナディアの思考が追いつかなくなる。
探るような赤い瞳が少し恐ろしくなった。
うつむき、一度は置いた茶器を再び手に取って口へ運ぶ。
「もとは第一王子の婚約者でした。ですが……」
これから世話になるかもしれないとはいえ、どこまで話すべきか。
再度言いよどんだナディアをエセルは急かさなかった。
一気に言われてナディアの思考が追いつかなくなる。
探るような赤い瞳が少し恐ろしくなった。
うつむき、一度は置いた茶器を再び手に取って口へ運ぶ。
「もとは第一王子の婚約者でした。ですが……」
これから世話になるかもしれないとはいえ、どこまで話すべきか。
再度言いよどんだナディアをエセルは急かさなかった。

