貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「あなたが謝る必要はありません。あれはこちら側にも問題があったのですよ。担当していた者が人間から賄賂を受け取り、虚偽の報告をしていたのです」

 ナディアは驚いて目を瞬かせた。

(そういう獣人もいるのね。まるで人間みたい)

 心のどこかで獣人たちを獣に近い生き物だと考えていたと気づき、自身を恥じる。

「あなたは陛下を篭絡せよと命じられて来たわけではないようですね」

 エセルは話題を変え、ナディアをまっすぐに見つめた。