貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「さて、それではリシャール様。長旅でお疲れでしょうし、まずは温かいお茶でもどうぞ。人間の身にこちらの空気は合わないでしょうからね」

 妙に居心地の悪い空気をものともせず、エセルがナディアを誘う。

「ありがとうございます」

 自国でもそうだったように、ナディアは逆らわず従った。

 エセルも表面上はにこやかながら、ゲルハルトと同じように自身を疎んでいるのだろうと心細さを感じながら。



「貢ぎ物ときましたか」

 ナディアを別室へ移動させたエセルは、言った通りに温かい茶を用意した。