ゲルハルトとしては納得がいかないようだったが、思うところもあったらしくナディアとフアールの使者に視線を戻す。
「ひとまず彼女は預かろう。遠方よりご苦労だった。……しばらくこちらに留まるのか?」
「いいえ、我々はすぐにフアールへ戻ります。この地に留まるのはナディア様だけです」
「そうか」
ナディアはゲルハルトのもの言いたげな視線を受けて、『自分の本意ではない』と言いたくなった。
「帰国にあたり必要なものがあれば言え。用意させよう」
「お気遣いいただきありがとうございます」
使者はそう言うが、本心でないのは固い口調から明らかだった。
「ひとまず彼女は預かろう。遠方よりご苦労だった。……しばらくこちらに留まるのか?」
「いいえ、我々はすぐにフアールへ戻ります。この地に留まるのはナディア様だけです」
「そうか」
ナディアはゲルハルトのもの言いたげな視線を受けて、『自分の本意ではない』と言いたくなった。
「帰国にあたり必要なものがあれば言え。用意させよう」
「お気遣いいただきありがとうございます」
使者はそう言うが、本心でないのは固い口調から明らかだった。

