お嬢様、とメイドがにこやかに彼女を呼ぶ。
「さあさあ、ぼんやりしていないでお顔を清めてください。今日はハーブで香りをつけておりますからね。胸がすうっとしますよ」
「ここまでいい香りがするわ」
やはりなんの問題もなく声が出る。その事実にナディアは驚きながらも、小さな喜びを感じていた。
メイドが用意してくれた人肌のお湯で顔を洗い、やわらかなタオルで拭う。ふうわりと香ったハーブは彼女が言うようにナディアをすっきりと清々しい気持ちにさせた。
「ねえ、変な夢を見たの」
「お嬢様は昔からよく夢の話をしてくださいましたね。今度はどんな夢ですか?」
「さあさあ、ぼんやりしていないでお顔を清めてください。今日はハーブで香りをつけておりますからね。胸がすうっとしますよ」
「ここまでいい香りがするわ」
やはりなんの問題もなく声が出る。その事実にナディアは驚きながらも、小さな喜びを感じていた。
メイドが用意してくれた人肌のお湯で顔を洗い、やわらかなタオルで拭う。ふうわりと香ったハーブは彼女が言うようにナディアをすっきりと清々しい気持ちにさせた。
「ねえ、変な夢を見たの」
「お嬢様は昔からよく夢の話をしてくださいましたね。今度はどんな夢ですか?」

