貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「もし蛮族がナディア様を傷つけたら、ちゃんとフアールで対処しますからね。だからご心配なく」

「……どういう意味? なにをすると言うの?」

「戦争ですよ」

 コリンヌは厩の臭気を払うように顔の前で上品に手を振る。

「属国にしてしまえば奴隷をたくさん得られるでしょう? 資源も手に入るし、労働力も手に入るなんて素敵だと思いませんか?」

「よくもそんな……」

 改めて、彼らが獣人をヒトとして扱っていないのがよくわかる言葉だった。

 しかしナディアは戦争を起こしたがる気持ちを咎められても、蛮族を蔑む彼らに反発はできない。

 獣人に偏見があるのはナディアも同じだ。