貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 ナディアをエスタレイクへ追いやることに成功した今、コリンヌが恐れる相手はいない。

 他人を動かして自身の望みをかなえる必要もないというわけだ。

「そんなに小賢しい人だなんて知らなかったわ。もっと早く言ってくださればよかったのに。だからといって仲良くするのは難しいでしょうけど」

 精一杯の皮肉を込めるも、勝ち誇ったコリンヌには届かない。

「ねえ、ナディア様。ご存知? 蛮族の王は人間をひどく憎んでいるそうですよ。貢ぎ物をどう扱うか楽しみですね」

「表向きの理由は留学でしょう? だったら傷つけるような真似はできないはずよ。どこかの誰かと違って」