貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 コリンヌはナディアのもとへまっすぐ歩み寄ると、座った彼女を見下ろしてくすりと笑った。

「でもお似合いです。前々から思っていたんですよ? 彼の隣にはふさわしくないって」

 ナディアは目が覚めるような思いでコリンヌを見つめた。

「それがあなたの本性?」

「本性だなんて。恐ろしいことを仰るんですね」

 前世のコリンヌはもっと遠回しにナディアを傷つけた。

 嫌がらせを受けているといった話で使用人たちを惑わし、ジャンとナディアの仲を険悪に変えたわけだが今世は違うようだ。

(確実に自分が勝ったとわかっているから? 前世の私はもうジャンの妻だったものね)