(あれ? もしかして、暴漢に襲われたとか勘違いされてない?)
私は説明しようと口を開いたけれど、パクパクするだけで、声が出ない。
そうだった。声をあげたんだった……。
「かわいそうに、言葉を失ってしまっているのか。よかったら、僕の王宮に来ないか? 落ち着くまでそこにいたらいい」
お付きの人がブンブン首を振っているのも気にせず、王子様はにっこりと輝くような笑みを浮かべた。
〜〜〜…〜〜〜…〜〜〜…〜〜〜
物語で、王子様が人魚姫を簡単に拾うのが不思議だったけど、王宮に案内されると理由がわかった。
犬や猫がいっぱいで、この王子様は拾い癖があるらしい。
さっきも犬の散歩の途中だったようだ。
ちなみに、ここまで王子様はお姫様抱っこをして運んできてくれた。想像以上に素敵な人。
これだけでも人間になった甲斐があったわ。
「君は海で僕を助けてくれた人に似てるね」
私をしげしげ見ると、王子様は言った。
『なに言ってるのよ! 本人よ!』
パクパクと口を動かすけれど、伝わらない。
あんなに覚えといてって言ったのに!
『えっ、サーナ、彼を助けたの?』
『そうよ。なのに、似てるだなんて……』
あれ? オーフェンと会話している。
私は腕に抱えているオーフェンを見た。
『私の言葉が聞こえるの?』
『あぁ、そういえば、普通に聞こえるぞ?』
『よかったぁ。オーフェンと話ができるとは思わなかったわ』
私がにこりと微笑むと、王子様もにっこりしてくれた。
そうだ、違うのよ!
似ているじゃなくて、本人なのよ!
そこのところをハッキリさせておかないと。
物語では、助けた人に似ているという理由で王子様はお隣の国の姫が好きになり、結婚していた。
今度はそんなこと許さないんだから。
(そうだ、あのときの犬!)
あの犬が私を覚えているかもしれない。
うじゃうじゃといる犬の中から、助けた犬を見つけて、指をさした。
『こっちへおいで。命を助けた恩を返してよ』
そう呼びかけると、犬は尻尾を振って寄ってきた。
「ん? ジョストンがどうかした?」
王子様と犬を指さして、引っ張りあげるしぐさをした。
この拙いジェスチャーでわかるかしら?
心配だったけど、王子様は察しもよかった。
「えっ、もしかして、君が僕を助けたって言いたいの?」
『そうよ、そうなのよ!!』
うんうんとうなずいたら、王子様は蕩けるような笑みを浮かべてくれた。
こんな近くで好みの顔の笑みを受けて、萌え死にしそう……。
私は説明しようと口を開いたけれど、パクパクするだけで、声が出ない。
そうだった。声をあげたんだった……。
「かわいそうに、言葉を失ってしまっているのか。よかったら、僕の王宮に来ないか? 落ち着くまでそこにいたらいい」
お付きの人がブンブン首を振っているのも気にせず、王子様はにっこりと輝くような笑みを浮かべた。
〜〜〜…〜〜〜…〜〜〜…〜〜〜
物語で、王子様が人魚姫を簡単に拾うのが不思議だったけど、王宮に案内されると理由がわかった。
犬や猫がいっぱいで、この王子様は拾い癖があるらしい。
さっきも犬の散歩の途中だったようだ。
ちなみに、ここまで王子様はお姫様抱っこをして運んできてくれた。想像以上に素敵な人。
これだけでも人間になった甲斐があったわ。
「君は海で僕を助けてくれた人に似てるね」
私をしげしげ見ると、王子様は言った。
『なに言ってるのよ! 本人よ!』
パクパクと口を動かすけれど、伝わらない。
あんなに覚えといてって言ったのに!
『えっ、サーナ、彼を助けたの?』
『そうよ。なのに、似てるだなんて……』
あれ? オーフェンと会話している。
私は腕に抱えているオーフェンを見た。
『私の言葉が聞こえるの?』
『あぁ、そういえば、普通に聞こえるぞ?』
『よかったぁ。オーフェンと話ができるとは思わなかったわ』
私がにこりと微笑むと、王子様もにっこりしてくれた。
そうだ、違うのよ!
似ているじゃなくて、本人なのよ!
そこのところをハッキリさせておかないと。
物語では、助けた人に似ているという理由で王子様はお隣の国の姫が好きになり、結婚していた。
今度はそんなこと許さないんだから。
(そうだ、あのときの犬!)
あの犬が私を覚えているかもしれない。
うじゃうじゃといる犬の中から、助けた犬を見つけて、指をさした。
『こっちへおいで。命を助けた恩を返してよ』
そう呼びかけると、犬は尻尾を振って寄ってきた。
「ん? ジョストンがどうかした?」
王子様と犬を指さして、引っ張りあげるしぐさをした。
この拙いジェスチャーでわかるかしら?
心配だったけど、王子様は察しもよかった。
「えっ、もしかして、君が僕を助けたって言いたいの?」
『そうよ、そうなのよ!!』
うんうんとうなずいたら、王子様は蕩けるような笑みを浮かべてくれた。
こんな近くで好みの顔の笑みを受けて、萌え死にしそう……。



