やがて二人は雑貨屋の前を通りすぎていき、長谷部くんが戻ってくる。 「岸本さん、お待たせ。……どうしたの、ボーッとして」 「えっ?あ、ううん。何もないよ」 ……そっか。 あいつは、あんな風に、女の子とデートするんだ。 そっかあ……。