「あいつが胡桃ちゃんを見るときの目、見たことないくらい優しかったよ。それに、血だけを目当てに関わってる女をわざわざここに連れてきたりするような奴じゃない。もっと自分に自信持っても良いと思う」
流風くん……
「女子の扱いとか慣れてないだろうから気に触ることもあるかもしれないけど叶兎のこと…支えてやって欲しい。それに…あいつ、超かっこいいから」
…何か、こういう組織とかって、いかつくて性格悪い人ばっかりだと思ってた。
『…うん!知ってる!』
でも、周りを見ても比較的笑顔が多くて、悪い人もいなさそうだし、流風くんもとっても良い人だ。
「ふふ、ありがとう」
流風くんは私の頭をくしゃっと撫でた。
………え?!
『る、流風くん?』
「あっ、ごめん、何か弟と重なって…」
ハッと我に帰った流風くんは即座に腕を引っ込める。
『…流風くん、きっと良いお兄ちゃんなんだね』
「良いお兄ちゃんか…そうなれてたら良いんだけど」
何となく、流風くんに弟がいるっていうのはしっくりくる。
さっき私を元気付けてくれたのもきっとお兄ちゃん体質だからなんだろうな。

