「凪俺のチームね〜」
「は?何で俺がーーー」
「だって1対1じゃ変わり映えしないもん」
成り行きで桐葉くんも巻き込まれていて、仕方なくコートに入る。
変わり映えしないってことは叶兎くんと天音くんいつも試合してるのかな
叶兎くんは誰をチームに選ぶんだろう?
飛鳥馬くんは学年違うし、春流くんは家の事情でついさっき早退したらしいし…。
……………待って、
何で叶兎くんこっち見てるの。
みんな大注目してるけどそんなにこの3人バスケ上手いのかなーとか他人事な事を考えていると、だいぶ離れたところにいたはずなのに叶兎くんと目が合って、嫌な予感がした。
「来て」
私の目の前まで来てそう一言だけ言うと、
腕を引っ張られて何故か私もコートに入れられた。
『え、ちょ、ちょっとまって何で私?!』
四方八方から痛い視線が突き刺さる。
なんでコイツが…?っていう目
私が聞きたいよそんなの。

