「とにかく!!もう彼らと関わらないで。1人だけ特別扱いとか許さないから」
関わるなと言われても同じ屋根の下で暮らしている以上無理な話だ。
そもそも、何も悪いことをしていない私がどうしてこんな一方的な理不尽に耐えなきゃいけないんだろう。
めんどくさいなぁ……。
きっと、これが少女漫画の世界ならイケメンの王子様が助けに来てくれるんだろうな。
そんな甘い妄想が頭をよぎるけれど、ここは現実だ。
都合よく助けなんて現れるはずがない。
私が黙り込んでいると、業を煮やした女子が顔を真っ赤にして怒鳴り散らした。
『………。』
「またシカト…?あー、ほんとにムカつく。ちょっとそれ貸して」
そう言って彼女は、掃除用具入れの横に立てかけられていた大きなモップを隣の女子からひったくるように奪い取った。
殺気立った鋭い眼差しが、私を射抜く。
「シカトしてんじゃないわよ!」
そして、重たいモップが頭上高く掲げられ、勢いよく私に向かって振り下ろされた。


