そっと肩を掴まれていまいち状況が読めなくて固まっていると、無言のまま近づいてくる赤羽くん。
『……え、ちょっと待って何?』
問いかければ、
赤羽くんは一拍置いて静かに答えた。
「何って、血を吸うだけ」
淡々と、まるで「朝食を食べる」くらいのトーンで言った。
いや、意味がわからないんですけど。
私“いいよ”なんて一言も言ってない!
言い返そうとして口を開いた瞬間、周りのメンバーが一斉に叫んだ。
「「「え?」」」
「叶兎が………血を、吸う………?」
「あの叶兎が?人間から、直接……?」
桐葉くんと春流くんが、信じられないものを見るような目でこちらを見ている。
やっぱり、赤羽くんが直接吸血するのは相当な異常事態らしい。


