「ここ座って」
ソファーに座った朔が、自分の膝の上をポンポンと叩く。
えっと、そこに座れってこと…?
えぇ…?
…いやでも私、
叶兎くんと付き合ってるわけだし
いくら幼馴染で仲が良かったとはいえ、もう高校生だし…
『朔、私…』
「座れよ」
『っ…!』
ためらう私にそう言い放った朔。
いきなり声のトーンが下がって、まるで別人みたいで
小さく体が震えた。
『失礼します…』
とりあえず今は従っておこう
私が今いる場所はおそらくBSのアジト、変に刺激しないほうがいい。
軽くちょこんと膝の上に座ったつもりだったけど、朔が後ろから腕を回してきて結果的にかなり密着する形になってしまった。
『え、ちょっ何して…っ!』
朔は何も言わずに後ろから私の制服のネクタイを外し始め、そのままシャツのボタンに指をかけた。
慌てて腕を掴んで止めると、彼は小さく息を吐き、動きを止める。

