私が知ってる情報と朔が言った情報が全く違う、
朔を信じてない訳じゃないけど…

どう考えてもおかしい。


「……。」


朔は無言のまま私の腕を掴んで、
強く自分に引き寄せるように引っ張った。


『ちょ、何いきなり…』


久しぶりに会えて嬉しかったはずなのに
朔が何を考えているのか全然分からない。

この人、本当に朔…?

ていうか、朔の瞳ってこんなに濁った色してたっけ…



「くーちゃんに手荒な事したくないんだけど。大人しくいうこと聞けよ。」


『っ貴方本当に朔なの?、なんかおかしいよ…?』



いきなり、朔の表情が変わった

鋭い目つきで私を睨んでいる

さっきまでは昔みたいな笑みを私に向けていたのに。


私が手を振り払おうとしたらもっと強く掴まれて、

朔が、私の腕に




牙を立てた