「そう言えばその赤羽くんと、あと春流くんも、今日は朝からいないみたいだね」

『あー、何か生徒会の仕事って言ってた気がするよ!』



朝春流くんが叶兎くんの部屋に訪ねてきた時、文化祭警備の件で学校長が呼んでるみたいな話をしていた。

今日、何か女子のテンション若干低いなと思ってたけどこの2人が来てないからか。相変わらずの影響力。



「そっかー、赤羽くんにも恋バナ聞きたかったんだけどなー」

『え、叶兎くんと恋バナしようとしてたの?!』


女子に塩対応のあの叶兎くんと恋バナしようとか心音ちゃんのメンタル流石に強すぎる。私もそれぐらいのメンタル欲しいわ。


「だって彼、胡桃の事大好きじゃん。胡桃の話なら喜んでしてくれそうだな〜と」


何その謎理屈…

こうやって他人からそう言われると何だか照れ臭い


「うわ、ダンボール使い切っちゃった。心音!ダンボールとガムテープの補充お願いしてもいいー?」

「ん?分かった、取ってくるね!」


恋バナに盛り上がっていた所、クラスの子から呼ばれた心音ちゃん。クラスの文化祭リーダーだから昨日からあっちこっちで呼ばれてるみたいだ。


「もっと恋バナしたいところだけどちょっと材料補充行ってくるね」

「心音ちゃん、ここの装飾なんだけど…」

「あ、えっと…ちょっと待ってね!」


ホントにいろんな人から呼ばれてて忙しそうだ

……ダンボールとガムテープの追加くらいなら私でも行けるよな、


『心音ちゃん、材料の補充私行ってこようか?』

「え、ほんと?助かるかも!」

『うん!2号棟の倉庫だよね?』

「そう!ありがとうーーー」