桐葉くんが持ってるバインダーと同じ物を渡されて、予算の回収を手伝って欲しいと言われた。
この学校は生徒数がかなり多いのでクラスも多く一人じゃ時間がかかるからしい。
……とはいえ、腕章をつけた瞬間、教室内の数人の女子から「生徒会に女……?」と刺すような視線が飛んでくる。
や、やっぱり……!桐葉くん、自分たちの人気をもっと自覚してほしい!!
他のクラスを回るたびに同じ視線を向けられ、半ばうんざりしていた。
さっき、手伝うよなんて軽く言った自分を恨みたい。
さっさと回収して早く終わらせよう、と廊下を歩いて階段を降りようとした、その時──
突然、上から「ガタンッ」と金属音がした。
『え』
「は?」
次の瞬間、階段の手すりをひょいと乗り越えて、一人の男の子が目の前に飛び出してくる。
一瞬、その子と目が合った。
フードを被っていてよく見えなかったけど、
微かに見えた銀髪と青い瞳。

