総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅰ





「血、貰うね」


叶兎くんがそう言った後一瞬牙が刺さった痛みを感じたけど、痛みはすぐに消え去った。


な…なんか、前よりももっと、熱い…

何回かは吸われてきたけどやっぱりこの感覚には慣れない。


痛いような、熱いような、心地良いような、

吸血される時に全身を巡るようなこの熱が気持ち良い。


「…ちょっと血甘くなってる」



血が、甘くなってる…?



「知ってる?恋してる人間の血って、甘いんだって」



そう言われて、心臓がドクンと跳ねる。



「ねぇ。…俺の事、好きになった?」



血を飲み終わった叶兎くんが、私の右頬に手を添えて

じっと、私を見つめた。



私の言葉を待ってる、

私は…

私は、叶兎くんのこと…